10月15〜17日に実質2日間の滞在で、中国の杭州に行って来ました。2年に1度、日本、中国、韓国の建築学会が持ち回りで行う国際シンポジウムISAIA2014への参加が目的で、建築的には歴史的関係の深い近隣諸国の発表はとても参考になりました。350本程度の論文数と規模は大きくないですが、私の発表後に韓国建築学会副会長の全在烈教授と司会者で浙江工業大学建築学科主任教授の千文波先生が挨拶に来られ論文に興味を示して頂きました。政治的には様々な問題を抱える国ですが、学問レベルでの交流は大切だと痛感しました。
朝一番の発表だったので、午後はテレビ番組で寺院が近くにあることを知り行ってみました。326年にインドの高僧が開山した禅宗の霊隠寺で、岩に彫られた仏像もインドの仏教寺院を旅した時に見たインド風仏像でした。かなり大規模な寺院で、日本語でもHPに紹介されていたので添付します。京セラの稲森さんも6月に訪問したようです。霊山寺
山の斜面に沿っていくつものお堂が連なり、最後のお堂の手前には何と空海大師の像と碑には日中国交30周年記念とありました。空海大師もこの寺院で修行されたようです。杭州は緑茶で有名と聞き、さらには禅宗の大寺院があることから、臨済宗とお茶を日本にもたらした栄西禅師もこの杭州の地から来日したのではと調べてみると、杭州市内から1〜2時間ほどの径山にある萬寿寺で修行をしていたようで、杭州は日本との関わりの深い場所でした。西湖が美しく、南宋の古都もあり、世界文化遺産にも指定されています。今度は観光で来ても良いと思いました。ただ、中国人は英語が全く通じませんね。学会で簡単な質問しても???漢字も日本とかなり違うので、電子辞書が役に立ちました。
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