検査済証のない100坪程の鉄筋コンクリート造の住宅の一部を減築し、更には増築して2世帯住宅にするリノベーションプロジェクトが漸く完成しました。検済証がなかった為、確認申請には手間がかかりましたが、それ以上に建物を長手方向にエキスパンジョイントで違和感なく繋ぐこと、それも住宅で実現する為に予想以上の時間がかかりました。それでもこのような増改築を実証できたことは大きな成果と考えています。お住まいになる方には50〜100年に1度の可能性で大地震が起きた場合に、室内側のジョイント部分(床、壁、天井の15cm幅の板)の隠し釘が外れることをご理解を頂く必要もありましたが、築30年程で壊して新たに建て直す選択肢ではなく、新たな家族構成と現代的なデザインや機能性を備えた住宅に蘇らせる工夫をこれからも提案してみたいと思います。
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