新聞によれば、教育再生懇談会の1次報告で、小学3年生からの英語必修化を目指す提言がなされたらしい。中国や韓国では小学生から英語教育を行っているから日本でもというのはどうかと思うが、実際、賛否両論、様々な意見があるようだ。最終的な目標は「日本の伝統・文化を英語で説明できる日本人を育成すること」と一見意義深いようにも聞こえる。しかし、果たして現在、どれだけの大学生が日本の伝統・文化を母国語で説明できるのだろうか。大学の建築学科においても日本建築や建築史についての教育は決して充実しているとは言えない。日本人であるからには美しい日本語を話せるのが望ましいし、日本で建築の大学を卒業するのであれば、日本の美しい伝統建築を知っておくべきではないかとも思う。早くから英語を学ぶことよりも、まずは日本の伝統・文化を体験し、身につけることの方が先ではないかと考える。
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